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moto blog

週刊ロジー。

自由の祭典。

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私には、「真夏の後楽園ホールで、白Tシャツを着て、ジーンズを捲り上げ、サンダルを履いて、あちぃあちぃと言いながら、ビールを片手にボクシングのプロテストを見る」と言う謎の夢(?)がある。見方からすれば、夢でも何でもないのだが、その光景をイメージするだけで、私は謎の幸福感に包まれるという妙な感覚を持ち合わせている。

というわけで、後楽園ホールを探しに電車を乗り継ぎ、後楽園駅まで足を運んだ。駅を出るとすぐに東京ドームがドカンと待ち構えており、すぐ近くには遊園地があり、ジェットコースターの観客の絶叫の声に震えた。私は絶叫マシーンは大の苦手だ。単純に、あれに乗ってしまったら寿命が縮んでしまうのではないかと思い込んでいる、かなりのビビリ症である。

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東京ドームに感動し、ジェットコースターにビビり、萎縮してしまった。後楽園についた途端に、まさかの感動と萎縮のダブルパンチを喰らった私は、フラフラと後楽園ホールを探す為に、その先を目指した。後楽園ホールの場所がよく分からなかった為に、しばらく迷っていたら、なにやらコスプレの集団がウロウロしていた。
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ーーアンチコスプレ。

正直言うと、私はコスプレというものをあまり理解していない。コスプレが似合っていて、その場限りの楽しみであればいいと思うが、プライベートにまでコスプレを持ち込んでしまうオタク的な存在に対して、あまり理解がない。しかし、私のその固定概念は、数分後に粉々に破壊されてしまった。

後楽園ホールを探しながらウロウロしていると、やたらとコスプレの集団がキャッキャキャッキャと嬉しそうな雄叫びをあげている。赤髪やら、緑髪やら、金髪やらのヅラを被り、どギツいメイクをした集団が、セーラー服を身につけ、アニメのキャラクターの服を身につけ、妙なポーズを取り、それをニヤニヤしながら撮影するカメラマンを横目に、私はドン引きしていた。

歩いても、歩いても、コスプレが目に映り込んでくる。

段々とその光景が当たり前にみえてくる。カメラマンとのやり取りがなんだか楽しそう。あれ。コスプレも楽しそう。徐々に破壊されてゆく固定概念に気付きもしない私は、いつしかその周辺をウロウロするようになっていた。

どうやらこの日は、コスプレの祭典。
略して【コスフェス】の日だったようで、コスプレ好きの人々が、自由に好きな格好をして集まり、それを気に入ったカメラマンが声を掛けて撮影する。といったお祭りの日だったようだ。
偶然にも、その場に居合わせた私は、せっかくだからいろいろ見て歩こうと思い、どんなコスプレが人気なのかをみて回った。

ーー自由の祭典。

会場中が、自由だった。好きな格好をして、座っていたり、歩いているだけで、街行く人から声を掛けられ、「写真を撮らせて下さい!」と言われ、「握手して下さい!」と言われ、まるで芸能人のようだった。そしてポーズを構え、撮影が始まる。言葉にすると、別に何てこともないように聞こえるが、その場にいた人たちの顔は、終始笑顔だった。
しばらくウロウロしていた私は、このフェスの趣旨があまり理解出来ておらず、ただの傍観者だったが、ただ見ているだけではつまらないなぁと思い、思い切って声を掛けてみた。

始めに声を掛けた人は、なにやら大きな武器のような物を持って、モジモジしていた。

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これが実際の写真なのだが、撮影を終え、ありがとうございました。とお礼を言った後に、いいえ。こちらこそ。と言った声が、まさに男の声だった事に私は驚いた。

コスプレの格好していても、やはり恥は感じるようで、ジロジロ見られるのは恥ずかしいようだ。やはり中身は普通の人間で、外見は変わっても、中身はやはり普通の人が多かった。「撮って欲しいけど、なんか恥ずかしい」といった照れが見えた。その言葉にならないもどかしさが、妙に面白かった。
コスプレの格好をして待っている姿も実に滑稽に見えた。
一人目の人に声を掛け、案外すんなり撮らせてもらえると確信した私は、会場を練り歩き、インパクトのある人たちを撮影して回った。

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会場で撮影をする側の人間は、プロのカメラマンなのか、何なのか、立派な一眼レフカメラを携えていた。初めは、プロじゃないと撮ってはいけないのかな。といった疑問があったが、スマホしか持っていなかった私は、一人目の撮影に成功し、次々と声を掛けて、撮影を続けた。

やはり、声を掛けるのにも勇気がいる。私は、立派な撮影出来るわけでもなければ、カメラも持っていなかった。(スマホだけ)
しかし、コスプレイヤーにもそれなりの覚悟が感じられた。一人だけで来ている人もいれば、友達と来ている人もいた。中には、カメラマンとの名刺交換などをしている姿を見かけ、真剣にこの世界でやって行きたい。という思いが、要所要所で見る事ができた。一見タダのおちゃらけた様な雰囲気の中にも、それなりの真剣さが伝わってきた。こころよく撮影を許可してくれたコスプレイヤーの人々は、なんだかとても暖かく感じた。

何時間か練り歩き、終わった頃には、私がはじめに抱いていたアンチコスプレ的な固定概念は粉々に砕け散っていた。逆に、コスプレイヤーの方々の優しさに触れてしまい、みんな頑張って欲しいな!という気持ちに変わっていた。

様々な表現の方法がある。手段はなんだっていいから、自分が心から楽しめる事をやっている人々の顔は幸せに満ちていた。様々な個性が集う東京の地で、またひとつ学ぶことが出来た。

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藤忍賢(Motokatsu Sato)
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